レクサスNXを検討されている方は、どのバージョンにするか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
それぞれのバージョンに個性があり、どれも魅力的ですよね。
これまで15台以上のSUVを試乗して来た経験から、ハイブリッドのIパッケージに試乗した印象を紹介します。
目次
レクサスNXのラインナップ
NXにはハイブリッド(NX 300h)とターボ(NX 300)の2タイプが用意されています。
素のバージョンに加えて、
- Iパッケージ
- バージョンL
- Fスポーツ
の3つのバージョンから選択できます。
あとは各バージョンにハイブリッド or ターボ、2WD or 4WDが用意されています。
2019年モデルでは安全装備が大幅アップデートされ、Lexus Safety System +という予防安全システムが採用されています。
NX 300 Iパッケージの試乗のためレクサスディーラーへ
新しくなった2019年モデルを試乗させてもらおうと4月ごろディーラーに出むいたのですが、まだ試乗車は2018年モデルでした。
とりあえず、ドライブフィーリングは大差ないとのことで2018年を試乗させてもらいました。
この店舗に用意されているものはハイブリッドのIパッケージだそうで、とりあえずこちらに乗せてもらいました。
ディーラーでは一番目立つところにUXが飾られていました。
やはりUXは注目度が高いようです。
少し見させてもらいましたが、ラゲッジスペースが思ったよりも狭いですね。
Lexus NX 300 Iパッケージのレビュー
シートはファミリー向け
さて、試乗させてもらったIパッケージのレビューです。
Iパッケージのシートはかなり柔らかめに作られています。
合皮になっていてなめらかな触り心地ですが,本革になれていると違和感を感じるでしょう。
水には合皮のほうが強いので、小さなお子さんがいる家庭やアウトドアに出かける人にとっては使いやすいと思います。
短い距離でしたが少し運転させてもらいました。
乗ってすぐにシートに沈み込む感じがします。
太もも裏に少し座面が強くあたる感じは気になりました。
おそらくロングドライブだと疲れが出るでしょう。
柔らかすぎるシートはホールド性も低いようです。
その一方、乗り降りを頻繁にするような短距離ドライブでは使い勝手が良いとも言えます。
自分の利用シーンでどちらが多いのかがひとつの判断材料になりそうです。
座った感じが結構違いますので、実際に乗り比べてみていただくのが良いと思います。
後部座席が快適
ちなみに後部座席の座り心地はこの手のSUVの中ではよいほうです。
コンパクトSUVは後部座席を薄くし、足元も狭めに設計していることが多いですが、NXは後部座席の居住性も高くなるよう設計されています。
座面はフロントより一段高くなっており、モニターも見やすくなっていますので、お子さんを後部座席に乗せてモニターの映像を見せるような場合でも問題ないでしょう。
後部座席に高い居住性を提供していますが、ラゲッジスペースも十分な広さがあります。
内装は個性的で,デザイン性を強く押し出している分、好みがわかれそうです。
スイッチ類はあまり触ることはありませんでしたが、タッチパッド式のコントローラーは使いやすそうでした。
これらはIパッケージだからというよりは、NX300全体に対して言えることですね。
ドライビングフィールはしっとり&どっしり
道路に出てみるとハンドルの重さが印象的です。
ずっしりとした重さで、ゆったりと運転する車であることをこのハンドルの重さから指示されているような感じでした。
でもそれが悪いというのではなく、なるほどそういう車か、と納得して運転できるような感じです。
ブレーキは独特の感触で、おそらく回生ブレーキの仕組みが入っているためだと思いますが、操作には慣れが必要な感じ。
カックンとブレーキが効きはじめますが、その後はそれなりに踏み込まないと止まりません。
これまでハイブリッドを運転していた方にはそれほど違和感がないのでしょうが、私のようにそうでない人は戸惑うでしょう。
アクセルと踏むとハイブリッドなのでスムーズに加速します。
静かにすべるような加速なのでどれほどの速さに達したのか直感的には分かりづらく、思わずスピードが出すぎてしまいそうになりますので注意が必要です。
この静かな出だしは素晴らしいですね。
音がしないので気分的な盛り上がりはありませんが、落ち着いた空間がそのまま滑り出すように移動するのは、独特な演出のように感じます。
同乗者の方は全くストレスなく快適に過ごせるのではないでしょうか。
ゆっくりとアクセルを踏み込むような運転ではモーターからエンジンの切り替えもスムーズです。
しかし、強めにアクセルを踏んで加速しようとするとエンジンへの切り替えに違和感がでます。
そしてエンジンに負荷がかかりだすと音が大きくなりますが、その音と比例するような伸びやかな加速がありません。
このような運転はおそらくNX Hybridが想定していない運転なのだと思います。
良し悪しというよりは、チューニングの対象範囲ではないということでしょう。
人をもてなす車
足回りは日本車らしく柔らかめの印象。
道路のギャップを踏むと強めの突き上げを感じますが、車全体が大きく揺れるようなことはありません。
運転して楽しい車というよりは,同乗者に良い移動空間を提供するタイプの車だと思います。
一緒に乗る家族、友人等をもてなす車、そういう印象を受けました。
逆に言うと、キビキビとした走りを求めるような場合は少し優等生すぎて面白みがないと感じる方が多いのではないでしょうか。
まとめ
個人的にはもう少し運転していて楽しいほうがいいかなと。
今乗っている車はドイツ車ですので足回りは硬めで、それとの比較ということもあり、NX Hybrid Iパケージは柔らかすぎる印象がありました。
それにハイブリッドシステムも微妙で、モーターからガソリンエンジンへの繋ぎの部分がひっかかりました。
高速域におけるエンジン走行も伸びがなく音も好きにれず・・
という話を担当者としていると、ターボ車のFスポーツバージョンの方が良いだろうということになり、日を改めて試乗させていただくことになりました。
追記:
結局NX300 F Sport に試乗し、こちらを購入することになりました。
詳しくはこちらの記事からどうぞ。