レクサスは盗難被害に遭う確率が高いらしい、という噂を聞いたことありませんか?
高級車を買って盗難に遭うというのは嫌ですよね。
狙われやすいということはセキュリティに問題があるのではないかと不安になる方も多いと思います。
そこで本記事ではレクサス盗難の実態について調査した結果と、有効な対策をまとめてみました。
レクサスは盗難被害に遭いやすい?
結論から言うとレクサスは盗難被害に遭いやすいメーカーと言わざるを得ません。
これにはちゃんと調査結果が出ていて、信頼できる根拠があります。
本記事では盗難対策についてまとめますが、まずは盗難の実態について把握しておかなければなりません。
そこで、
- レクサスの盗難被害の実態
- レクサスに備わっている盗難対策
- 追加の盗難対策
について説明してきます。
レクサスの盗難被害の実態
レクサスは本当に盗難被害が多いのでしょうか。
その答えは日本損害保険協会が出している最新のレポートの中にあります。
2020年に調査が実施された最新の報告「第21回自動車盗難事故実態調査結果」に車両本体の盗難の多さのランキングが発表されています。
その報告によるとトップ5は、
- ランドクルーザー(18.1%)
- プリウス(16.8%)
- レクサス LX(10.8%)
- アルファード(8.2%)
- レクサス LS(6.0%)
という結果でした。
トップ5はトヨタ勢が独占していて、レクサスは2車種がランクインされています。
ランドクルーザーは以前から盗難の被害が多いことで有名でした。
レクサスのLXとLSの被害を合わせると16.8%と2位のプリウスと同じになり、18.1%のランドクルーザーとも大差ありません。
言い換えると、それだけ需要がある車とも言えます。
もうひとつ、重要なポイントがあります。
それは、盗難が発生した場所です。
みなさん大切な車は自宅の駐車場に保管しているから大丈夫だと思っていませんか?
実は年々被害件数が増えているのが自宅の車庫(屋外)です。
割合はなんと51.3%!
被害の半分以上が自宅の屋外駐車場で発生していることになります。
と考える方も多いと思います。
しかし、実態としては22.8%で、割合的には屋外の自宅駐車場に次いで2位です。
これは、リレーアタックと呼ばれるスマートキーの電波を増幅して解錠する盗難手口が関係しているものと個人的には推測しています。
自宅の玄関などに車の鍵を置いている場合は、その鍵から発せられる微弱な電場を増幅して自宅駐車場に停めてある車にあたかも鍵が接近したと勘違いさせ解錠するという方法です。
イモビライザーが付いているから安心、という訳にはいきません。
これであれば、契約駐車場よりも、鍵が車の近くにある可能性の高い自宅駐車場のほうが被害件数が多いということに納得できます。
また、自宅の駐車場だから大丈夫だろうと考え、盗難防止対策が不十分だったという心理的要因も関係しているかもしれません。
とにかく、自宅の駐車場だからといって安心できないのが現状ということになります。
レクサスに備わっている盗難対策
レクサスにはG-Linkというサービスがあります。
これはトータルケアサービスとして位置づけられており、車のセキュリティやメンテナンスに関わる便利な機能を提供しているものです。
この中に、G-Securityというサービスが含まれています。
これは、車両の盗難や車上荒らしなどを検知するとすぐにオーナーに知らせてくれるという仕組みです。
ドアをこじ開けたり、窓を割って侵入した場合は検知され、オーナーにメールや電話ですぐさま連絡が入ります。
さらにオーナーが要請した場合は車両位置の追跡や警備員の派遣まで行ってくれるというものです。
これだけ対策が施されていても盗難被害の上位にレクサスが入ってくる理由は何でしょうか。
その理由として考えられるのは
- 需要が高い
- G-Securityの対象から外れている
という2つです。
1つ目の需要があるということは、それだけ高値で売却できるということですから、多少のリスクを取ってでも窃盗する側としては狙うことになります。
ただし、盗難被害にあっても盗難車両が見つかるケースもあります。
G-Securityでは車両追跡の機能もあるため、万一窃盗被害にあっても車両を見つけることができるかもしれません。
2つ目の理由がG-Securityの対象から外れているというものです。
G-Linkは新車登録から3年は無料で利用できます。
しかし、4年目以降は年会費が発生します。
この年会費を嫌ってサービスに加入していないケースもあると推測されます。
また、中古車を購入した場合は別途G-Linkへ加入する手続きが必要になる場合もあります。
盗難されている車両の平均月数は5年5ヶ月なので、レクサスの車両もG-Linkに登録されておらず、G-Security機能が働いていなかった可能性があります。
レクサスオーナーの方でG-Link未加入の方はいますぐ加入を検討していただくのが良いと思います。
追加の盗難対策
レクサスのG-securityの機能をもってしても盗難対策が完璧とは言い切れません。
イモビライザーを狙ったリレーアタックは防ぐことができないからです。
万一鍵を解錠されたとしても、物理的に車を動かせないような対策が有効です。
一番のおすすめはハンドルロックです。
ハンドルロックとはその名の通りハンドルを固定するもので、ハンドルを回らなくする=運転できない、ということになります。
また、車外から窓越しにハンドルロックがあることがすぐに確認できますので、その時点で窃盗団は諦めて狙わないという効果もあります。
ハンドルロックの設置には数十秒の時間が必要になりますが、例えば自宅の駐車場(屋外)に停めておくときにはハンドルロックをするなど、狙われやすい状況では必ずハンドルロックを使うようにするだけでもかなりの効果があるはずです。
まとめ
レクサスの盗難の実態について、2020年の最新のレポートをもとに見てきました。
LXやLSなどの車種がトップ5入りするなど、盗難被害にあっているという状況が見えてきました。
また、意外ですが自宅駐車場(屋外)の被害が多いことも分かっています。
レクサスにはそもそも盗難対策としてG-Securityという機能をG-Linkのサービスに組み込んでいます。
G-Linkのサービスに登録してG-Securityの機能を使えるようにしておくだけで、効果があるはずです。
さらにセキュリティを高めるためにはハンドルロックを使うことをおすすめします。
毎回ハンドルロックを使うのが面倒という方は、自宅の駐車場(屋外)に停めておく際に使うなど、狙われやすい状況で使うような工夫をすると効果的です。