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なぜ不便な左ハンドルの車に乗るのか?

2020-10-21

左ハンドルの車は不便そうだけど、それでも左ハンドルの車が売られているし、実際に乗っている人もいることに疑問を持ったことありませんか?

 

冷静に考えて、日本の環境では左ハンドルは運転しづらい場面があるのは容易に想像できます。

 

しかし、それでも左ハンドルに乗る理由は何でしょうか。

 

実は、多少不便でも左ハンドルの車を選んだほうがいいことがあります。

 

本記事で詳しく解説していきます。

 

 

不便な左ハンドルの車に乗る理由

左車線通行の日本で、不便な左ハンドルに乗る理由は何でしょうか?

 

結論から言うと、元々左ハンドルを前提に開発されている車は左ハンドルを選んだほうが良いことがあります。

 

その理由は、

  1. 右ハンドルに移植している場合運転席の足元が狭いことがある
  2. ミッション(MT)の運転が楽

です。

 

詳しく説明していきたいと思います。

 

右ハンドルに移植している場合運転席の足元が狭いことがある

左ハンドルの外車でも、日本に輸出する際には右ハンドルの設定が増えてきています。

 

このような車両は多くの場合、左ハンドルのものを右ハンドルに無理やり移植しています。

 

車は通常運転席と助手席の間のセンターパネル内部に様々な機械を押し込んでいます。

 

運転席側の足元と助手席側の足元は左右対称ではなく、広さが若干変わっていることが多いのです。

 

これは配線や配管の取り回しのために生じるもので、助手席の足元が少し狭くなっています。

 

左ハンドルの車にとって右側はもともと助手席なわけですが、ここに無理やり右ハンドルに移植しています。

 

そうすると、右ハンドルに移植された車の運転席の足元が狭くなってしまうのです。

 

このような車両はブレーキの左側にはフットレストがあるのが通常ですが、このスペースが極端に狭くなっていたりします。

 

実際に試乗してみるとわかるのですが、張り出したスネの左側に当たったりすることもあります。

 

 

また、狭いだけでなく、アクセルやブレーキの位置が微妙に中心からズレていたります。

 

そうすると、無意識のまま無理した体勢になっていたりして、運転しにくい車という印象を持つことになります。

 

このような右ハンドルに移植することで生じる「クセ」は、かなり改善されてきていると聞きます。

 

それでも、モデルによっては気になることがありますので、試乗して確かめましょう。

 

 

ミッション(MT)の運転が楽

MTの設定はとても少なくなってきました。

 

それでもいくつかのスポーツカーなどは運転する楽しさを演出するためMTが設定されていますね。

 

輸入車の場合、右ハンドルと左ハンドルを選べることがありますが、MTの場合は左ハンドルのほうが運転しやすいという特徴があります。

 

それは、ワイパーとウインカーレバーの位置が関係しています。

 

通常、日本車だと右側がウインカーで左側がワイパーですが、輸入車はこれが逆になっています。

 

厄介なことに、左ハンドルだけでなく右ハンドルも逆なのです。

 

そうすると、右ハンドルの場合は左手でシフトノブの操作とウインカーの操作もしなければなりません。

 

左折時や右折時に左手が忙しくなってしまいます。

 

一方、左ハンドルの場合は右手でシフトノブを操作し、左手はウインカーを操作できるので曲がる時に楽なのです。

 

 

左ハンドルが不便なケース

では輸入車は左ハンドルを選んでおいたほうが良いかと言うと、そう単純でもありません。

 

日本で左ハンドルを運転することのデメリットは、

  1. 右折
  2. 駐車場
  3. 海外で運転するときに混乱する

というのがあります。

 

これらのデメリットを理解して、それでも左ハンドルを選択するかを考えなければなりません。

 

もう少し詳しく解説していきますね。

 

右折

これは分かりやすいと思いますが、左車線を左ハンドルで走っていて右折しようとすると対向車が見えません。

 

右折用の信号(矢印)があれば良いですが、そうでない場合は対向車の有無を注意深く確認して曲がる必要があります。

 

事故の危険性もあり、左ハンドルを運転することの最大のデメリットとも言えます。

 

ただし、体を乗り出すように見れば確認できることもありますが、何れにしても、運転しづらいですよね。

 

駐車場

コインパーキングなどの駐車場で駐車券を取るタイプは右ハンドルを前提に作られていますので、駐車券を受け取れません。

 

毎回車を降りて駐車券を取るのは面倒ですので、長いマジックハンドのような棒を使うなどの対策が必要です。

 

また、バックで駐車するときは、下がりながらハンドルを切るときの感覚が違うので慣れるまで緊張します。

 

海外で運転するときに混乱する

これは実際に僕が経験したことです。

 

日本では普段左ハンドルを運転していて、アメリカなど左ハンドルの車がメインの地域で車を運転すると混乱します。

 

左ハンドルで左車線を走るという感覚があるので、アメリカでは右車線を走るということに慣れず、最初はかなり気を遣いました。

 

さらに、日本に戻ると今度は左ハンドルで左車線を走ることになるので、混乱してきます。

 

海外で運転する機会がある方は注意が必要です。

 

 

まとめ

そもそも左ハンドルを前提に設計されている車は、無理に右ハンドルに移植しているため運転しづらい部分があります。

 

左車線で左ハンドルを運転するデメリットもありますが、車の特性を損なうことなく運転したい方には左ハンドルにこだわる傾向があるようです。

 

どちらを優先させるかという問題なので、どちらが正解ということはないと思います。

 

疑問に思う方は実際に一度試乗してみて違いを確かめてみてください。

 

また、左ハンドルのような特殊な車は、いきなりファーストカーとして

 

利用するのは気が引けますよね。

 

まずはセカンドカーとして導入してみるというのもいいかもしれません。

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