ギモン
車の試乗に行くけど、どんなことに気をつければいいの?
という方も多いと思います。
実際に車を目の前にすると、自分が気になるところばかり見てしまい、全体を冷静にチェックできなかったりするものです。
でも、事前にポイントを整理しておけば大丈夫。
この記事を読んでいただければ、
- 試乗車を運転する前に確認すべきこと
- 試乗車を運転しているときに確認すべきこと
が分かります。
ここでは見落としがちだけど重要なポイントに焦点を当てて解説していきます。
目次
試乗運転前のチェックポイント3つ
いざディーラーに到着して試乗車が用意されると、まっさきに運転席に座りたくなるものです。
しかし、すぐに運転席に向かうのではなく、後ろ側から見ていくことをおすすめします。
チェックしておくべき箇所は
- ラゲッジスペース
- 後部座席
- 運転席まわり
です。
もちろん、これらは試乗車ではなくても確認できます。
もし展示車に同じものがあれば、展示している車でじっくり見てもOKです。
試乗前のチェックポイント①:ラゲッジスペース
車の機能として、ラゲッジスペースに荷物がどれだけ積めるかというのは重要ですが、さらにどれだけ使いやすいかも重要です。
開口部が狭いと荷物の積み降ろしがやりにくいです。
地上からラゲッジスペース開口部の一番低い位置までの高さもよく確認しておきましょう。
最近はSUVが多いですが、車高が高く荷物の積み降ろしが大変なこともあります。
自分の体格との相性もありますので、実車で必ず確認しておきましょう。
また、ラゲッジスペースの使い勝手として、床下の収納もチェックしておきましょう。
あまりカタログには詳しく書かれていないこともあるのですが、ラゲッジスペースの床が開くようになっていて、床下収納があったりします。
この床下収納があると普段使わないメンテナンス道具や傘などを放り込んでおけるので便利です。
試乗前のチェックポイント②:後部座席
普段運転する人は後部座席のチェックがおろそかになりがちです。
人を乗せることを想定して、後部座席の居住性についてもよく確認しておきましょう。
特に運転手の後ろ側の座席は、要チェックです。
運転席を一度ドライビングポジションにセットしてから、その状態で後部座席をチェックすることをおすすめします。
ドライビングポジションをセットすると、意外と後部座席の足元が狭くなったりします。
試乗前のチェックポイント③:運転席まわり
運転席でチェックすべきもっとも重要なことは、正しいドライビングポジションを取れるかということです。
車との相性によっては、ドライビングポジションが取れないことがあります。
『ドライビングポジションってそんなに重要なの?』という人はこちらの記事も見ていただければと思います。
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ドライビングポジションが決まったら、その状態で各種操作を実際にやってみましょう。
例えば、エアコンのボタンの配置や、カーナビの操作性など普段自分がよく使う機能を中心にチェックしてみるのが良いでしょう。
試乗運転中のチェックポイント3つ
ドライビングポジションも取れたことですし、早速運転しましょう。
運転するときに最も重要なことがあります。
それは、
ということです。
例えば、排気量が大きな車やターボが搭載された車に乗ると、ついつい加速してみたくなりますよね。
バーンと加速して『おぉーすげぇー!』的な運転も1度ぐらいはやってみてもいいですけど、これを繰り返すような運転はやめましょう。
なぜなら、普段そんなに急加速するような運転ばかりではありませんよね。
いつもの利用シーンを考えて、それに近い運転をこころがけましょう。
ゆっくりと運転しても、十分性能や車の性格が分かります。
ディーラーから車道にゆっくり出ると、段差があればガタンと振動がきます。
このときの振動がどのように伝わってくるかに注目しましょう。
これは普段の運転でもコンビニに寄ったり自宅の駐車場に入るときなど、よくあるシチュエーションですよね。
こういうよくあるシチュエーションでの車の動きを把握することが重要です。
さて、基本を抑えたところで、チェック項目にいきたいと思います。
チェックすべきポイントは
- 振動と車体姿勢
- 音
- 操作性
です。
詳しく見ていきましょう。
試乗運転中のチェックポイント①:振動
走行中は様々な振動が車に発生します。
道路からくる振動、エンジンからくる振動など様々です。
振動を完全に消せればよいのですが、さすがにそれは無理な話です。
ということは、振動は発生するけどそれが自分にとって不快ではない、という車のほうが乗りやすいことになります。
運転中は道路の状況をよく見て、段差を乗り越えたときにどのような振動が体に伝わってくるか感覚を研ぎ澄ましてみてください。
ゴツンという強い振動が発生するもの、振動は小さいけど車体がしばらく揺れるものなど、様々なパターンがあります。
自分がどのような振動のパターンであれば許容できるのかを探ってみましょう。
エンジンをかけて停車しているときは、エンジンから伝わる振動がモロに分かります。
床やシート、ハンドルを伝わってくる振動に気をつけて、不快な振動が伝わってこないかチェックしておきましょう。
試乗運転中のチェックポイント②:音
運転中は風を切る音やエンジン音などが車内に入ってきます。
静寂な車内のほうがいいですよね。
静かだと高級感みたいなものも演出され、良い車であることがすぐに認識できます。
走行中の音は試乗のときにしか分からないのでしかりチェックしましょう。
タイヤが拾うノイズにも注意したほうがいいです。
タイヤの特性によっては走行中すごくうるさいものがあります。
一概にうるさいから悪いタイヤとは言い切れないのですが、町中を走る乗用車として考えれば、静かなタイヤを履いているほうが乗りやすいでしょう。
試乗運転中のチェックポイント③:操作性
当たり前ですが、車はアクセル、ブレーキ、そしてハンドルで操作します。
運転中はこれらの操作性もよくチェックしてみましょう。
例えば、ブレーキのフィーリングに違和感がないか、アクセルを強く踏んだり弱く踏んだりコントロールがしやすいか、などです。
また、ハンドルが重すぎないか、ハンドルを左右に切ったときに車の挙動がイメージからかけ離れていないかなど、自分の運転の好みに合っているかを基準に判断しましょう。

と聞かれそうですが、僕が実際に試乗したときは明らかに違うことが分かったケースが沢山あります。
例えば、レクサスNXのハイブリッドに試乗したときは、ブレーキの操作性が自分に合いませんでした。
どうしてもカックンブレーキのような挙動になってしまい、ストレスを感じたのです。
まとめ
試乗の際に気をつけるべきポイントについて、運転前と運転中に分けて解説してきました。
実際に運転して五感で感じてみないと分からないことは本当に沢山あります。
気になる車があれば実際に運転してみることを強くおすすめします。
試乗の際には、事前に電話してディーラーに行くとスムーズです。
当日いきなり行っても試乗車に他のお客さんが乗っていたり、そもそもその店舗には試乗車の用意がないケースもありますので注意しましょう。