SUVで車中泊をやってみたいけど、ミニバンのように車内が広くないからできるか心配、初めての車中泊だから安全に寝れるか不安、夏でも快適に過ごしたいけどどのようなグッズがあれば良いか分からない、といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
SUV、しかもそれほど大きくないNX300(RAV4やCX5と同じぐらいでしょうか)で実際に車中泊をやってみた経験から、気をつけるべきポイントは3つだけということが分かりましたが、見落としがちなポイントもあることに気付きました。
紹介する3つのポイントを事前に知っておけば、SUVでも安全に、そして快適に車中泊を楽しめます。
SUVの車中泊で快適に過ごすためのポイント
実際にやってみて分かったのですが、疲れを残さず快適に車の中で寝るためには
- 可能な限りフラットな場所を作る
- エンジンを切っても換気できる仕組みを作る
- 荷物の置き場を確保する
がとても重要ということです。
それでは詳しく説明していきたいと思います。
可能な限りフラットな場所を作る
とてもシンプルですが、これ、とても重要です。
今はSUVでも後部座席を完全に倒すことができる車種が多いと思います。
だから『あとは上に適当にマットでも敷けば寝れる』と思いがちですが、実際にはそれだとシンドイです。
後部座席とラゲッジの境界が完全にフラットになっていないと寝る時にかなり気になります。
もし境界部に段差があるようでしたら、まずはその段差を衣類や毛布などで埋めましょう。
その上でマットを敷きます。
マットは空気を入れて膨らませるタイプのエアマットと、折りたたむタイプのマットの2種類があります。
エアマットはフカフカで気持ちよく、収納時もコンパクトになるというメリットがあります。
しかし、2名以上で寝る場合は隣の人が動くとその振動がモロに伝わってくるというデメリットがあります。
折りたたみ式の場合は設置が簡単というメリットがありますが、収納時はエアマットよりも大きくなってしまいます。
エアマットは穴が空くと使えませんが折りたたみの場合はその心配はありません。
低反発系のマットレスを使っているものは寝心地も良いです。
どちらが正解という訳ではありませんが、1名の場合はエアマットまたは折り畳み、2名以上の場合は折り畳みマットがおすすめです。
さらにエアマットの中でもコンプレッサーで空気を入れなくても自然に膨らむタイプがあります。
こちらはおりたたんだ状態がエアマットと折りたたみマットの中間ぐらいのサイズになりますが、手軽で寝心地が良いのが特徴です。
このタイプは薄いものが多いのですが、このような厚みがある物が車中泊では使いやすいです。
エンジンを切っても換気ができる仕組みを作る
意外と見落とされがちですが、車は密閉空間ではありませんが、締め切ったまま一晩過ごすと酸素濃度が下がります。
エンジンを切ってしまうと空気が入れ替わりません。
酸欠になるほどではありませんが、疲労回復などに影響を与え翌日の朝はなんだかすっきりしない、というような状況になってしまいます。
この対策としては外気を上手に取り込むことがポイントです。
単に窓を開けるだけでは防犯上よくありませんし、虫が入ってきます。
そこで少しだけ窓を開けて、車用の網戸を取り付けておきましょう。
また、車内が見えないようにするための目隠しにもなります。
光を遮る効果を重視する場合は日除け用のシェードも併用するのがいいでしょう。
最近では車中泊用に車種別設計で窓ガラスにぴったりフィットする高断熱ブラインドシェードが出ています。
夏だけでなく冬も快適に過ごしたい方はこのような車中泊専用の断熱シェードを使ったほうが満足度は高くなります。
荷物の置き場を確保する
意外と忘れがちなのがベッドを作ったあとに荷物をどこに置くかという問題。
僕はこれで結構困りました。
SUVはミニバンと違って収納スペースが少ないのでこれで困る方は多いと思います。
運転席と助手席に背が高い物、または重い物を置きます。
長尺のものや薄くて軽い物は天井にネットを張ってそこに入れるというのが良いです。
こんな感じの天井から吊り下げるネットを1つ買っておくと便利だと思います。
SUVでの車中泊をより快適にするために
上記でSUVでの車中泊は可能になりますが、より快適にするためのおすすめのグッズを3つ厳選しました。
まずはLEDライト。
夜車内は結構暗くなります。
スマホの灯りでもなんとかなりますが、天井から吊り下げられるライトがあったほうが便利です。
キャンプ用品のようなランタンは縦長なので天井から吊るすと邪魔です。
そこでオススメなのが薄手のタイプのこのようなLEDライト。
強力なマグネットクリップがあり、上記で書いた天井の荷物ネットに付ける形で使えてめっちゃ便利。
しかも小さいのに光量が1,500lmという驚きのスペック!
最大パワーでも8時間使えるのでまったく問題ありません。
災害時にも役立つので1つは家に欲しいですね。
次に、特に夏にあると便利なのがサーキュレーター。
窓を少し開けて側に設置しておくと、車外の空気を効率よく取り込めます。
逆に窓の外に向けて設置すると車内の空気を排出できます。
とにかく車内の空気が停滞すると暑かったり酸素濃度が下がる原因になりますので、空気を動かすことが重要です。
僕も使っていますが静音タイプのものは本当に静かなので狭い車内でも使えます。
自宅で利用することもできますので、部屋の空気を循環させて冷房費や暖房費の節約にもなります。
車中泊だけでなく用途は幅広いので1つ持っておくと本当に助かります。
そして最後にポータブル電源。
車内で使える家電製品の幅がぐっと広がります。
寝ている間にスマホを充電したり、車載冷蔵庫を使ったり、上記で紹介したサーキュレーターの電源として使うなど、あると本当に便利です。
最近は小型化、低価格化が進んでおり、こんな感じのコスパの良いポータブル電源がオススメです。
大きさは23cm✕16.7cm✕13.3cmですので車で運ぶにはまったく問題ないサイズ。
もちろん災害時にも使えます。
まとめ
本記事では夏の車中泊について、SUVの場合の注意点をまとめました。
ミニバンのほうが楽に車中泊できるのかもしれませんが、SUVでも十分快適に楽しめます。
車中泊に便利なグッズの中には災害時にも使えるもが多くありますので、万一に備えるという意味でも持っておいたほうが良いでしょう。
夜でも暑い日が続いていますので、車中泊時の車内温度管理には十分注意して楽しみましょう!
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